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入れ歯の歴史

歯の豆知識

「入れ歯の歴史」
みなさんこんにちは。みなさんは入れ歯についてご存知ですか?
入れ歯を入れたことがない方は普段から入れ歯に触れる機会もないと思います。
今日は入れ歯についてお話ししていきましょう。



入れ歯は人工の歯と金属のバネとプラスチックの歯茎でできています。

入れ歯には様々な形があるのでどんな欠損状態でも対応することができます。
また、歯を削ったり歯茎を切開したりする必要がないのでブリッジやインプラントが出来ない方にもおすすめできます。

そんな入れ歯ですが入れ歯はいつ頃からあったのでしょうか?


実は日本での入れ歯の歴史はかなり古く、16世紀半ばには噛める総入れ歯が実用化していました。
日本に現存している最古の入れ歯は室町時代の和歌山市願成寺の尼僧が入れていたものです。
当時の入れ歯はツゲの木を使って普段は仏像などを作る人たちが彫刻して仕上げていました。

では型取りはどうしていたのでしょうか。型取りは蜜蝋でとっていたようです。

患者さんの自宅で型取りしたものを持ち帰り入れ歯を作る工程は現代と変わらないですね。
この木製の入れ歯ですが明治時代まで用いられてきました。江戸時代には「入れ歯師」という専門の職業まであったみたいです。


入れ歯を入れていた人で有名なのは日本地図を作った杉田玄白や国学者の本居宣長です。

便利な道具がない中で吸着して噛める入れ歯を作れるようになるなんて昔の人の技術には驚かされますね。