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オーラルフレイルを予防しよう②

歯の豆知識
  前回も記載した「心身の虚弱」を意味するフレイルと、
「加齢による筋肉量の減少」を意味するサルコペニアというワードは、様々な所で注目されています。
特にオーラル(口腔)フレイルになることで栄養が偏ったり不足した結果、
全身のフレイルへとつながっていきます。
健康寿命を延ばすためにも、まずはお口の健康を見直してみましょう。
ではどのように予防していけばいいのでしょうか?

〈噛み合わせを作る、保つ〉

  まずはむし歯や歯周病を治療しましょう。
特に歯が欠損している所やむし歯で崩壊している所を放置し続けることで、
隣の歯が傾いたり相対する歯が伸びてしまい、噛み合わせそのものが崩れてきます。
放置するほど治療が困難になるため、早めに治療を受けましょう。
入れ歯やインプラント等、全体の歯でしっかり噛めるようにしてあげることが大切です。

〈お口の体操をする〉

  唇や頬、舌の筋力をアップすることで飲み込みやすくなります。
・「ウー」「イー」と口唇を伸ばしたりすぼめたりする口唇の体操
・頬の内側を舌で左右に動かす舌の体操
・「パ」「タ」「カ」「ラ」と発音するパタカラ体操など様々な体操があります。
滑舌の改善や唾液の分泌量アップなども期待できますよ。

〈噛みごたえのあるものを食べる〉

   近年はファストフードの流通に伴い、あまり噛まなくてもすぐに食べられるもので溢れています。
お口の周りも含め、食べるためは様々な筋肉が連動しています。
つかわなければ衰えるのも早くなり、誤嚥も起こりやすくなってしまいます。
「固いもの」ではなく何回も噛まないと飲み込めない「噛みごたえのあるもの」をバランスよく食べましょう。
成長期の方は顎の発達にもつながりますし、噛むことで脳に刺激がいくので認知症の予防にもなります。
全身の予防はお口から。まずは検診を受けてみて下さいね。