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花粉症と歯の意外な関係性

歯の豆知識

春になると気分も明るくなりますが、一方で毎年この時期にやってくる“あの”つらさ……そう、花粉症です。
くしゃみ、鼻水、目のかゆみなど、日常生活に支障をきたすこの季節の不快な症状ですが、
実は歯科治療にも意外な影響を及ぼすことをご存じですか?

今回は、花粉症が歯科治療にどのように関係するのか、
そして治療を受ける際に気をつけたいポイントについてお話しします。


実は、花粉症の影響で歯が痛く感じることがあるんです。特に、上の奥歯。
これは、副鼻腔にたまった炎症や鼻づまりによる「副鼻腔炎(蓄膿症)」が、歯の根元に圧をかけてしまうためです。
そのため、花粉症の時期になると「上の歯が痛い」とお困りの方が増えます。
「虫歯かな?」と思って歯医者に行ったら、実は鼻の問題だった…ということも珍しくありません。
毎年同じ時期に歯の痛みを感じる場合は、耳鼻科の受診もご検討ください。

また、花粉症の薬(抗ヒスタミン薬)を服用している方は、副作用で口の中が乾きやすくなる傾向があります。
同様に花粉症の鼻づまりがひどいと、自然と口呼吸が増え、口の中が乾燥しやすくなります。
唾液が減ると虫歯や歯周病のリスクが高まるため、いつも以上に口腔ケアをしっかり行いましょう。
この時期は特に、こまめな水分補給や、保湿効果のあるマウスウォッシュを取り入れることをおすすめします。


花粉症の時期でも快適に通院しやすくなるよう、以下のことを心がけてみてください。
 ⚫︎治療前に点鼻薬や目薬を使っておく
 ⚫︎マスクは直前まで着用する
 ⚫︎花粉が少ない時間帯(朝早め)を狙う
 ⚫︎余裕を持ったスケジュールで来院する

鼻づまりで息苦しい、くしゃみが出そうで不安、目のかゆみで集中できない……
など、症状によっては歯科治療がつらく感じることもあると思います。
そんな時は、治療内容を調整したり、治療の合間に休憩をはさみながら進めることも可能ですので、事前にお気軽にご相談くださいね。
また、お身体の状態に合わせて予約日の変更や時間帯の調整も可能です。
花粉症のシーズンだからこそ、体調や症状に合わせて、無理なく治療を進めていきましょう。