米沢クローバー歯科クリニック

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歯と鼻の関係性

歯の豆知識
鼻がつまる、目の下を押すと痛い、もしかしたら歯が原因かもしれません!

鼻の両側に上顎洞が存在し、上顎の歯にも近い場所に位置しています。
特に上の第二小臼歯(前から5番目の歯)を含む奥3本の臼歯の歯根と近接しており、中には根っこの先が上顎洞の底と接触しているものもあります。
そのため奥歯の虫歯を放置したり、歯周病が悪化して重度になると、その炎症が上顎洞にまで広がり上顎洞炎(副鼻腔炎)を発症してしまいます。
このように鼻ではなく、歯が原因でおこる上顎洞炎を歯性上顎洞炎といいます。

⭐︎歯性上顎洞炎の症状
・歯の痛みや違和感がある
・目の下の頬骨あたりが腫れている感じがす
 る、押すと痛みを感じる
・鼻水が出たり、鼻がつまっている
・頭痛、発熱、倦怠感がある

鼻性の上顎洞炎は両側の上顎洞が炎症を起こしますが、歯性上顎洞炎は原因の歯のある片側だけが炎症を起こすのが特徴です。

⭐︎歯性上顎洞炎の治療
歯性上顎洞炎も一般的な副鼻腔炎と同じく、まずは抗生物質や炎症を抑える薬を投与して症状を抑えていきます。
ただし、歯性上顎洞炎の場合は、原因となる歯を治療しなければ完治させることができません。
そのため鼻と歯、双方の治療を同時に行う必要があります。
例えば、抗生物質の投薬を受けながら虫歯治療を行い歯の根の消毒を行ったり、歯周病の治療を行ったり、抜歯処置を行います。

※副鼻腔内は直接見ることができません。
また、耳鼻科では歯との関係の診断は難しく原因がわからず難治性の副鼻腔炎(蓄膿)となってしまう場合もあります。
もし耳鼻科での治療後も完治せず、症状が続いて左右どちらかだけに痛みがある場合は歯科医院の受診を考えてみてください!