エナメル質のお話
歯の豆知識
はじめまして、この度米沢市にて開院させていただきます。院長の小松と申します。
不定期にはなりますが歯の豆知識などの普段の生活でお役に立てるような情報をブログという形で発信させていただきたいと思っています。
最初の投稿なのでまずは歯の構造からお話しさせていただこうかと思います。
歯は下の画像のような構造になっています。
エナメル質、象牙質、歯髄、セメント質という名前がありますね。
今回は特にエナメル質にスポットを当てたいと思います。
ではエナメル質はどこ?ということなのですがエナメル質というのは歯の表面の名前です。口をあけて見える健康な歯はエナメル質ということになります。
ではどういうものなのか?というと実は体の中で一番硬い部分です。骨よりも硬いです。
だから治療で削る時は人工ダイヤモンドを加工した道具を使います。イメージで言うと陶器つまりお茶碗などに近い性質をもっています、ですので健康な歯はつるつるしています。
硬い事はとてもいいことですが、逆に弱点でもあります。お茶碗を落としたりぶつけたりすると割れてしまいますよね?
エナメル質も同じで硬いものなどを噛んでしまうと割れてしまいますので気をつけましょうね。
そして酸に弱いです。酸とは思いのほか食品の中にも含まれています。
例えばお酢、炭酸などです。ただ通常の範囲内での食事であれば問題はありません。
しかし、黒酢などを毎日水で割らずにストレートで濃度が高いまま飲んでしまう習慣があるなどは注意が必要かもしれません。
そしてなにより虫歯の菌は酸性の物質を出して歯を溶かしていきます。これが虫歯です。
虫歯は進行によって治療が変わってきます。虫歯の始まりは初期虫歯という状態です。
この状態は実はハミガキをしっかりしてもらうことで治ることがあります。歯は唾液によって脱灰と再石灰化を繰り返します。
例えば少しのお酢を飲んだりしたら一次的にエナメル質が解けます。その後再石灰化し元に戻ります。
この再石灰化できなくなるほど歯が解けることで自然には治らなくなる虫歯となっていきます。その後C1という治療が必要な状態へと移行していきます。
さらに、髪の毛や爪と同じで痛みを感じません、痛みを感じるのはエナメル質の下にある象牙質からです。
ですので痛みがないから虫歯ではないという事ではなく痛みを感じたら実はかなり進行しているという事がよくあるので定期健診はやっぱり重要ですね。
こんな感じでお役に立てるような情報を発信していきますので、今後とも米沢クローバー歯科クリニックをよろしくお願いします。