米沢クローバー歯科クリニック

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基本歯周検査

歯の豆知識
こんにちは!米沢クローバー歯科クリニックです。
最近めっきり寒くなり風邪をひきやすい時期になりましたが、こんな時はお野菜が一杯入った栄養満点な熱々の鍋を頂きたくなります。
美味しいものを美味しく頂くにはやはりお口の中が健康でなければなりませんね。
では今回は歯周病の検査方法について説明します。

歯周病の検査
プローブという器具を使用して歯肉の中の状態を調べます。深さを測ったり、歯や歯肉の内側を触り状態を確認します。
 歯肉の炎症の度合いや、人それぞれ痛みの感じかたが違うので、チクチクと少し感じることもあるかもしれません
。歯肉の中をよく調べることで、歯周病の進行状態や回復状態をチェックします。周基本検査、歯周精密検査があり歯周ポケット
(歯と歯肉の間の溝の深さ)は正常は2~3ミリ程で、歯肉炎や歯周炎の進行とともに歯肉が腫れ歯槽骨が吸収する事で深くなっていきます。
歯周検査には歯周基本検査と歯周精密検査があり基本検査では1歯あたり最も深い所の1点のみ、
精密検査であれば4点若しくは6点の数値を記録していきます。

3㎜以内:正常もしくは歯肉炎
4~5㎜:初期~中等度歯周炎
6~9㎜:中等度~重度歯周炎
10㎜以上:重度歯周炎


動揺度の検査
歯周検査に含まれる検査で、歯の揺れ具合をピンセットで実際に揺らしてみて0~3度の4段階で評価します。
0度は正常、1度は前後にわずかに揺れるものです。2度は前後及び左右にもゆれがみられ、3度となると上下方向にも揺れが診られます。

0度 生理的動揺 0.2㎜以内
1度 唇舌方向にわずかに動揺
0.2~1㎜
2度 唇舌方向に中等度に動揺
近遠心方向にわずかに動揺
1.0~2.0㎜
3度 唇舌方向、近遠心方向に動揺
歯軸方向(上下)にも動揺
2㎜以上

出血と排膿の有無
歯周検査の際に出血の有無や排膿の有無を検査します。出血は歯肉の炎症の程度を表します。
歯周ポケットがあっても出血や排膿が無い場合は炎症はコントロールされていると考えられるのかもしれません。

歯の根の形や歯石が付いているかの確認もします。プローブから伝わる感覚で見えない部分の歯の根の形や歯石の有無がわかります。

エックス線写真検査
レントゲンを撮影し、直接目で見えない部分を調べることができます。
歯を支える骨の状態、歯石が付いているかどうかなど確認することができます。

この検査結果をもとに歯周病の治療が進められます。
お口の健康維持は全身の健康維持にも繋がっていますので是非検査を受けてみてはいかがでしょうか。