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レントゲン撮影でわかること、歯科治療のエックス線は安全

歯の豆知識
歯科治療では何度かレントゲン撮影をさせて頂くことがありますが、こんなに何度も撮るのは何故?身体に悪くないの?と思われている方がいらっしゃると思います。
そこで、レントゲン撮影の必要性と、安全性について説明したいと思います。

《レントゲン写真でわかること》

口の中の疾患は 直接肉眼で見ることの出来ない所で、起きていることがほとんどです。
歯の中、歯と歯の間、詰め物や被せ物の下、歯を支える骨(歯槽骨)、歯の根の周りなどの状態を確認するためにレントゲン撮影は必要不可欠です。
1. 虫歯の状態
2. 歯根の状態
神経が残っているか感染や炎症の有無
 割れていないか根の形態確認
 根の表面に付着する歯石の有無
3. 骨の状態
 歯周病の進行による歯槽骨の減り具合
 顎の骨の太い神経の位置
 骨の中の腫瘍や骨折などの確認
4. 顎関節の状態
 顎関節のズレや形態確認
5. 補綴物の適合状態
 補綴物と歯の間に段差や隙間虫歯がないかを確認


《歯科治療のレントゲン撮影は安全》

年間に自然界から浴びる放射線量に比べて、歯科用レントゲン撮影の放射線量は 1/100程度ととても微量です。
歯科でのレントゲン撮影での放射量はいかに少ないかということがわかります。歯科のレントゲン撮影での被爆量は、人体に問題を起こすレベルではないのです。
(人間が年間で自然界から浴びる放射線被曝量)
平均約1.5から2.4ミリシーベルト
宇宙から0.4
大地から0.5
大気から1.2
食物から0.3

(飛行機で東京からニューヨークを往復した場合)
0.2ミリシーベルト
放射線作業従事者の年間線量限度
50ミリシーベルト
胃のエックス線精密検査
0.6ミリシーベルト
胸部エックス線集団検診
0.05ミリシーベルト
歯科のレントゲン1枚で浴びる量
パノラマ 0.03ミリシーベルト
デンタル 0.01ミリシーベルト
歯科用 CT 0.1ミリシーベルト

100ミリシーベルト以下は癌の過剰発生がみられない

《妊婦さんの歯科治療でのレントゲン撮影は大丈夫?》
歯科治療でレントゲン写真を撮る際は、放射線をブロックする鉛で出来た防護エプロンを 身につけていただきます。
撮影部位は口の周囲のみで撮影時の放射線量も極めて微量なので、お腹の胎児への影響は限りなく少ないと言えます。
胎児に影響を及ぼす放射線量のレベルは、50ミリシーベルト以上とされています。歯科治療でレントゲンを1枚撮る場合、その数千倍分の1以下ということになります。
妊婦の方がレントゲン撮影を行ったとしてもまず影響がないと考えられます。しかし念のため妊娠中はレントゲン撮影を行わなかったり必要最小限にとどめることが多いです。
妊娠中妊娠の可能性がある方は安心して治療が受けられるように相談するのが良いでしょう。

《レントゲンのデジタル化》
最近はデジタルレントゲン写真が主流になり 従来のものと比べ少ない放射線量で撮影が可能になりました。より安心して撮影を行っていただけます。
レントゲン撮影で、1.口の状態を知る 2.診断を行う 3.治療計画を立てる 4.経過を診ることはとても大切です。
また口の中の状態は年月と共に少しずつ変わっていく為、1年に1度程度はパノラマレントゲン写真を撮影し、定期的に悪い所がないのか検診を受けることをおすすめします。
レントゲンに対する不安が少しでも解消され 安心して治療を受けていただけたらと思います。何かわからないことがあれば是非ご相談ください。