米沢クローバー歯科クリニック

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欠損歯そのまま放置していて大丈夫?

歯の豆知識
「虫歯で歯がボロボロ」
「自然と歯が抜けてきた」
「以前歯医者で歯を抜いたが途中で行かなくなってそのままの状態」
「一本くらい歯がなくても不便じゃない」

など痛みがなく食事に不便を感じていないから歯医者に行かなくても大丈夫だろうと10年20年放置してる方はいませんか?


今回は歯がないことで起こりうる影響についてお話ししていきます。
歯がない状態で放置していると次の事が生じます。

①傾斜
歯は隣の歯同士が互いに支え合うようにして歯列を構成しています。ですが長時間歯を失ったままにしていると、失った歯のスペースの方へ傾いていきます。
傾く事で歯を入れるスペースがなくなり、ブリッチやインプラントなどの治療が難しくなる場合があります。

②挺出
上顎の歯と下顎の歯が接触し噛み合う事で位置を保っていますが、歯を失い噛み合う歯がなくなってしまうと抜けた歯のスペースに歯が伸びてきます。
伸びてしまった歯はエナメル質が露出し痛みを生じる場合もあります。

③噛み合わせの変化
隣の歯の傾斜や対合歯の挺出によって噛み合わせのバランスが崩れてしまいます。また、反対側でしか噛まなくなったり、一部の歯に大きな負担がかかる事があります。
噛む位置が変わることで顎の筋肉に影響が及ぶこともあります。
噛み合わせが悪くあまり咀嚼せずに食事をする事で胃腸への負担が大きくなることもあります。

④発音障害
抜けた歯から空気が漏れ「は行」「ら行」「さ行」などの発音が上手くできなくなることもあります。
上手く発音ができない事で仕事やプライベートでの会話が億劫になってしまう場合があるかもしれません。

⑤認知機能の低下
噛むことによって脳に刺激が送られますが、
噛めなくなることで脳への刺激が少なくなり認知症のリスクを高めてしまう可能性があります。



今は歯がないことで不便に感じないかもしれませんが、放置していると治療ができるスペースがなくなったり、健全な歯の神経を抜いたりと治療期間が伸びてしまう事もあります。
たくさん歯が抜けてもう無理だと諦めたり、何年後かにあのとき治療してれば良かったと後悔する前に一度相談にいらしてください。