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嘔吐反射ってなぜ起こるの?

歯の豆知識
歯科では型取りや吸引器が苦手で気持ち悪くなる方や、嘔吐されるくらい歯科治療が苦手という方が来院されます。
そういった方は、歯科治療を受けたいけれど、どうしてもひどくなるまで来院できない、
治療を中断してしまう···というお話をお聞きします。
原因や対処法についてお話していきますので、ぜひ参考にしてみてください。


・嘔吐反射とは?

主に舌の奥の部分(舌根部·咽頭部)や上顎の軟らかい粘膜(軟口蓋)を刺激することで誘発される反射のことです。
本来は有害な物質の侵入を防ぐための防御反応のことを言います。


・原因は?

上記の部位を中心に異物(刺激)に対する身体の反応(生理的な反応)と、心理的要因による歯科治療等でのトラウマや
極度の恐怖心から反射的に吐き気や嘔吐を感じる方がいます。
また、咽頭が狭い方や鼻炎や煙草など日常的な口呼吸を行っている方は起こりやすいようです。


・緩和させるための方法は?


まずは予め歯科の問診の際に最初に言っていただけると、より注意して治療を受けられます。
歯科の方では小さめの器具を使用、誘発される部位に触れないようなど特に配慮したり、
反射が起きにくいよう局所麻酔も検討できるので、伝えていただけると助かります。

治療の際は少し顎を引いて、なるべく鼻呼吸をしてみましょう。
緊張するとさらに誘発されるので呼吸法も意識してみてください。
鼻から吸ってゆっくりと口から吐くことで自律神経(副交感神経)が働き、リラックスしやすくなります。
治療前は音楽を聞いたり好きなことをして少しでも緊張をほぐしてみましょう。
また鼻炎がある方は治療したり煙草を吸う方はやめることで、ほとんどなくなる方もいらっしゃいます。

嘔吐反射がある方はなかなか通院できず、ボロボロになってから来院される方も多いのですが、
歯がなくなってしまうと、入れ歯になった際に異物感が強くて使えない方が多いため、今の歯を保たせることが大切です。
歯科医院に来ること自体も勇気がいるかと思いますが、今は様々な治療法があります。
もしもお口を開けることさえ困難で治療が難しい方は全身麻酔下で一気に治療を行えるところへご紹介もできますので、
まずはご相談していただき、ご自分にあったペースで一緒に克服していきましょう!