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濃い甘さに気をつけよう

歯の豆知識
本来、人間も含めて動物はすべて甘いものが大好きです。エネルギーの自己生産ができない動物にとって、甘さはエネルギーが入っていることのシグナルですから、甘いものが嫌いでは困るのです。

 しかも、いっぱい食べられるように、好まれる砂糖の濃度範囲はとても広く、90%濃度に近い飴でさえもおいしく食べられます。

 塩味の場合、しょっぱくて飲めない海水中の塩の割合はたったの3%です。

 このように、甘さの嗜好はほかのどの味よりも高いので、気をつけないとどんどん濃い甘さを好きになってしまいます。

 しかもこの傾向は、いろいろな味の体験の少ない子どもで起きやすいのです。

 生まれてまだ数時間の赤ちゃんでも甘い液にはとても穏やかな顔を示し、苦い液にはいやな表情を示します。赤ちゃんは甘さがわかり、しかも好きなのです。

 そのためお母さんのおっぱいにも乳糖という糖が約7%程度入っています。これは砂糖よりは甘くない糖なので、砂糖の濃度としては1%程度のもので、かすかに甘いくらいです。

 子どもが好きなお菓子の甘さをみてみると、あめやキャンディは80〜90%、チョコレートは40〜50%、クッキーは25〜30%、アイスクリームは17〜20%、果物で10〜15%です。

 甘さはとても美味しい味ですから、ゼロにする必要はありません。でも天然の甘さ、果物や焼き芋などは10〜15%くらいの糖濃度で、本来これくらいが美味しい甘さなのです。

 それに対して、砂糖を使ったお菓子はいくらでも甘くできてしまいます。

 子どもは大人よりも甘いものが大好きですから、濃い甘さに慣れてしまわないよう気をつけてみてください。

 お菓子を食べた後は歯磨きも忘れないでくださいね!