米沢クローバー歯科クリニック

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唾液と歯石の関係

歯の豆知識
皆さんこんにちは!
じめじめした梅雨がようやく終わり夏がきましたね。熱中症に気をつけて夏を楽しみましょう!

さて、今までも唾液や歯石についてお話してきましたが、なぜ歯石がつきやすい人、つきにくい人といらっしゃるのでしょう?

こまめにクリーニングに来ているのにいつもついてしまう…という方もいらっしゃるかと思います。
実はこの差、唾液の質が大きく関係しているんです。

まずおさらいですが、歯石は歯垢(細菌の塊)が石灰化したもので、2つに分けられます。


①歯肉縁上歯石
(歯茎より上につく白っぽい色の歯石)
唾液に含まれるカルシウムやリン酸等のミネラルと結合し、結晶になったもの

②歯肉縁下歯石
(歯周ポケット内の根面につくことが多い黒っぽい歯石)
歯周ポケットの中から染み出す侵出液や血液と結合したもの


この歯石は、磨き残しとしてついた歯垢が石灰化していくことで少しずつ塊となっていきますが、この①は唾液によって左右されます。

唾液の量もそうですが、さらさらしている唾液やアルカリ性が強い唾液の方が、石灰化しやすいと言われています。
アルカリ性が強い方は、むし歯菌が生産する酸を中和する働きが強いため、むし歯にはなりにくい傾向にあります。
その反面、歯石が歯周病を悪化させてしまう要因になってしまうのです。石灰化がはやい方は2日位で歯石になりはじめてしまいます。

自分は歯が丈夫だからむし歯がないという方!
もしかしたら歯周病の状態は違うかもしれません。
早めに検診を受け自分のお口を確認してみましょう!