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舌の働き

歯の豆知識
舌の働きについて説明します。

・咀嚼、嚥下、 発音に大きな働き

・ 味覚、知覚を感じる 受容器がある

・胃に入る食べ物を選別する働き

・咀嚼の時には唾液を分泌するのを助け、食べ物に消化液を混ぜ合わせ、飲み込みやすい形にする働き


味覚

舌の表面に味蕾と呼ばれる 味覚を感じるセンサーがあります。 味蕾は細胞の集まりで、甘味、塩味、苦味、
酸味など感じとることができます。


咀嚼と嚥下

食べ物を咀嚼する時、舌は食べ物を上下の歯の間に移動させ、歯で食べ物を噛み砕く時には舌で食べ物を固定します。
噛み砕かれた食べ物集め、反対側の歯に移動させ再度咀嚼します。
食べ物が飲み込めるほど十分細くなると舌は食べ物を集め咽頭に送り込みます。
咽頭から食道に食べ物を送るために舌で押し込む筋力が必要です。
咀嚼嚥下しやすくするため、食べ物と唾液を 混ぜ合わせるのも舌の役割です。
舌の機能が低下すると食べ物がうまく食べられなくなります。これが咀嚼嚥下機能障害です。
他にも嚥下の働きが低下することで睡眠時に 舌筋が緩み舌の沈下が起こり咽頭を塞ぎ呼吸ができない無呼吸状態が起こります。
これを睡眠時無呼吸症候群といいます。十分な睡眠が取れず日中の眠気、集中力や活力にかける 原因になることにもなります。
 このため普段から舌を鍛えておく必要があります。


発音

言葉の発音は肺から押し出される空気が声道を通るとき、普段開いている声帯が狭まることで空気が振動し、口の中の共鳴により
様々な音に変化させて作られます。
この時、舌は柔軟に動いて異なる音を発する手助けをします。


舌の神経

舌の前方2/3を舌体部と言います。
舌の後方1/3を 舌根部と言い 神経支配が異なります。
味覚と知覚(温痛覚、触覚支配)でも 神経が異なります。
前方2/3の味覚は 顔面神経 (鼓索神経)、知覚は三叉神経(舌神経)により支配され、後方1/3の味覚は舌咽神経と迷走神経により、
知覚は舌咽神経によります。
運動神経は 舌下神経です。