米沢クローバー歯科クリニック

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口腔がんについて

歯の豆知識

今回はお口の中にできるがん
「口腔がん」についてご紹介したいと思います。

がん全体でみると約1~3%程度といわれており、患部を直接目でみることができる分
早期発見しやすそうな口腔がんですが、
日本では年間約6000人が罹患し、約3000人が死亡しているといわれています。
意外と知られていないため、発見した時には進行していることが多い病気です。

発癌部位としては

・舌がん
・歯肉がん
・口腔底がん(舌より下の下顎の粘膜)
・頬粘膜がん
・口蓋がん(上顎の硬めの組織)
・口唇がん

自覚症状としては主に

・ヒリヒリとした痛み
・硬いしこり
・慢性的な腫れ、ただれ
・出血
・歯のぐらつき
・口臭

などです。
特に、赤色・白色のしこりやボコボコとした歯茎、
ずっと治らない口内炎などは口腔がんの疑いがあります。
歯周病や骨隆起など、必ずしも口腔がんとは限らないので
まずは歯科医院で確認しましょう。
その上で疑わしい場合は病院で、病理診断を行います。

悪性だった場合は治療が必要です。
 口腔がんの治療法としては手術や放射線治療、化学療法があります。
舌や顎の骨を切除した場合、食事や会話が困難になるだけでなく
お顔が変形することもあるので日常生活に大きな支障がでてしまいます。


ではどう予防したらよいのでしょう?

最大のリスクファクター(危険因子)として、1番は喫煙が挙げられます。
非喫煙者の方より約7倍リスクが高く、死亡率も約4倍高いといわれています。

飲酒をされている方も注意が必要です。
煙草に含まれている発癌物質がアルコールによって溶け
口腔粘膜に作用するため、さらにリスクが上がってしまいます。
煙草とお酒は特に控えましょう。

その他にも、むし歯を放置して鋭利になった歯牙や
合わない入れ歯、詰め物・被せ物は慢性的な刺激になり、
口腔がんのリスクが上がります。
早期発見のためにもきちんと治療を行うこと、
定期検診を行いチェックすることが大切です。