「お口が乾きがちな方の保湿剤活用術」

　今回は口腔乾燥のある方に口腔保湿剤の活用法についてお話したいと思います。

　保湿剤はさまざまなものが市販されていますが、「どれを選んだらよいかわからない」「効果が出ているのかわからない」という声がよく聞かれます。そこで今回は、保湿剤のそれぞれの特徴をお知らせしたいと思います。

　保湿剤はさまざま性状のものがありますが、代表的なものがジェル状、スプレー状、マウスリンスの３種類です。

①ジェル状保湿剤

　もっとも保湿効果高く、効果が持続します。特に重度の口腔乾燥の方におすすめです。垂れこみにくく、誤嚥しにくいという特徴もあるため、口腔機能が低下して誤嚥リスクが高い方にも安心して使えます。

　ただ、人によっては「ベタッとした使用感が苦手、気になる」という方もいます。

②スプレー状保湿剤

　使用感がサラッとしているので、ジェルが苦手な方にもおすすめです。手軽に使用でき、速攻性もあります。

　ただ、保湿効果が一時的で持続しにくいため、効果が十分ではありません。また、垂れこみやすいため、誤嚥リスクが高い方には向いていません。

③マウスリンス

　さっぱりした使用感で、軽度の口腔乾燥の方に好評です。

　ただ、こちらも保湿効果は持続しにくいです。エタノールが配合されたものは爽快感が得られますが、口腔乾燥を助長することがあるので、口腔乾燥の方は保湿効果があり低刺激性のものを選ぶとよいでしょう。



　今回保湿剤の効果と特徴をお伝えしましたが、実際は使う方の好みもあると思います。使用感、使いやすさ、効果なども考えて使い分けをしても良いでしょう。

　選択に悩んだ時はお声掛けくださいね。