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天気によって歯が痛くなる?

歯の豆知識
天気によって歯が痛くなる?

雨が降ると歯が痛くなる?
信じられないかもしれませんが、雨が降ると歯が痛くなることがあります。
ではなぜ痛くなるのでしょうか?
これには気圧が関係しています。


気圧とは?

気圧とは空気(気体)による圧力のことで、日常ではあまり感じられませんが、空気にも重さがあるのです。
私たちはいつも空気に押されている状態です。
気圧は空気の重さによる圧力で、上にのっている空気の量によって変わります。
空気の量が少なくなる、つまり高所にいけば気圧は下がることになります。


どんな変化が起きるの?

では、気圧が変わるとどのような変化が起こるのでしょうか?
例えば、ペットボトルを山の頂上などで飲もうとして、口を開けた途端に中身が吹き出してしまった経験はありませんか?
これは、元々平地の気圧で作られたものが密封されたまま気圧の低い所へ持っていく事で、容器の中から外へ圧がかかっている状態となるためです。


歯の痛みとの関係性は?

今度は歯を考えてみましょう。
1本の歯の中には歯髄(神経)の入っている「歯髄腔」という空洞があり、その空洞は平地の圧力と等しくなっています。
ところが短時間に外気の気圧が下がるとその変化に対応しきれず、一時的にペットボトルと同じ状態になってしまいます。
その結果、その外に向かう圧力が痛みを引き起こしてしまう、という事があるのです。
むし歯を放置しているとむし歯の空洞ができ、この空洞もペットボトルと同じ状態となります。
歯はとても敏感なところなので、環境条件の急激な変化にすぐ反応を示します。


天気との関係性は?

雨が降る時のことを考えてみましょう。
台風などがその典型で、低気圧が近づいてくると天気が悪くなり雨が降ったりします。
気圧が普段よりも下がり、山に登った時と同じような変化が歯に起こってしまう可能性があるのです。

この気圧の変化がむし歯の血管にひびいて急に痛みを感じることもあります。
気圧のちょっとした変化など大した事ではない と思いがちですが、私たちが考えているよりも重大な影響を歯に与える事もあるのです。

むし歯の治療や定期的な検診を受け、天気に左右されない健康な歯を目指しましょう。