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ストレスが招くお口のトラブル

歯の豆知識
私たちは、さまざまな場面でストレスを感じる時があると思います。ストレスは心や身体に負担がかかるだけでなく、口腔内の健康にも影響がある事をご存知ですか?

ストレスによって、口腔内の免疫機能が低下すると
歯茎の炎症や口内炎などの口腔炎症が増えることがあります。また、ストレスによって口腔内の血行が悪化し、炎症の回復が遅れることもあります。

ストレスを抱えている状態では、自律神経の乱れが起こります。この影響で呼吸が浅くなり、脳に十分な酸素が届かなくなってしまうのです。口呼吸は、鼻呼吸に比べ多くの酸素が取り込めるため、自然と口呼吸になりやすいです。そのため口内乾燥、口臭の悪化などが起こりやすくなります。

ストレスが強く疲労困ぱいした状態や、お酒を飲み過ぎた時には眠りが浅くなり、歯ぎしりや食いしばりが助長されて歯や歯を支える組織に異常な力が加わるため、歯周病が重症化しやすくなります。顎関節にも負担をかけ顎関節症の発生を引き起こす可能性もあります。

また、緊張すると、口の中が乾くと感じることありますよね。これは、強い緊張を感じることで唾液の分泌量が減るとともに、水分の少ない唾液を分泌する交感神経が刺激されて、水分の多い唾液を分泌する副交感神経が抑制されるからです。そのため、唾液中の水分量が少なくなり、口の中に乾きを感じます。ストレスを感じたときも同様で、交感神経が優位になるので唾液量自体が減る、もしくは水分量が少ないねばねばした唾液が分泌されます。そのため、お口の中がねばついた状態になり虫歯ができやすい口腔内環境になってしまいます。
リラックスした状態では、副交感神経が働いて、粘性の低いサラサラした唾液を分泌する唾液腺が刺激され、口の中が潤った状態になります。

また、生活習慣病や精神神経系の治療薬には、唾液分泌を抑制する副作用を持つ薬が多く、口の乾燥によって虫歯ができてしまうケースも見られます。


ストレスが増えると、人それぞれですが不規則な食事や過食の傾向もみられます。生活習慣が乱れてくると歯磨きやフロスの時間が短くなったり、難しくなる場合があります。口腔衛生の維持が困難になると、虫歯や歯周病などの口腔疾患のリスクが上昇します。


口腔内とストレスの関係は総合的なものであり、ストレスが口腔健康に及ぼす影響は個人によって異なります。一部の人ではストレスによって口腔疾患のリスクが増加する一方、他の人では影響が少ない場合もあります。ただし、適切なストレス管理と口腔ケアを行うことは、口腔健康を維持するために大切です。


忙しい毎日の中で、さまざまなストレスが溜まりがちで、完全に回避することは難しいかもしれません。自分が好きなことをする時間、何も考えずにぼーっとする時間を意識的に作って、体と心を休ませましょう。
食生活や睡眠など適切な生活習慣を心がけて、心身共にリフレッシュさせて、お口のトラブルも予防していきましょう!