子どもの歯が生えてこない!!
歯の豆知識
育児には、不安や悩みはつきものですよね。
特に第一子の子育ては、お子さんの成長と共に初めて知ることも沢山あると思います。
その中から、今回は「乳歯が生えてこない」ことについてお話しします。
以前のブログでも、乳歯は大体6ヶ月頃から下の前歯から生えてきて2歳半頃に20本全ての歯が生え揃うとお話ししました。
しかし、「ほかの赤ちゃんと比べて、まだ歯が生えてこない...」「もうすぐ1歳になるのに、1本も歯が見えてこない...」
など気にしている親御さんもいるのではないでしょうか?
歯が生え始めるサインとしては、歯茎が少し膨らんできます。
歯が生えてくる感覚が赤ちゃんにとっては不快に感じたり、気になったりするので、食欲の低下・夜泣き・突然不機嫌になる、
などの変化が見られることもあるようです。
1歳を過ぎても歯が生えてこない場合にはいくつかの原因があげられます。
①乳歯萌出遅延
乳歯萌出遅延の原因は出産時に、「低体重で生まれた」「予定日よりとても早く生まれた」など、
お腹の中で十分な発育が行われていない場合、適齢期になっても歯が生えてこないという問題がでてきます。
乳歯萌出遅延は、赤ちゃんの成長が遅れているだけなので、3歳頃までには全ての乳歯が生え揃うことがほとんどです。
しかし、中には治療が必要となることもありますので気軽にご相談ください。
②癒合歯
癒合歯とは本来1本ずつ生えてくるはずが、2本くっついて生えてくる歯のことです。
この歯は通常の歯と比べてなかなか生えてこないことがあります。
③先天性欠如
先天性欠如とは、生まれつき歯の本数が足りないという状態です。
原因はまだ明らかにされていませんが、1〜2本だけ足りない場合もあれば、10本以上の場合もあります。
乳歯の時は経過観察することが多いですが、永久歯になっても歯が足りないということが見られれば
矯正治療や、ブリッジ・部分入れ歯などで欠けている部分を補うことも必要になります。
乳歯の生えるスピードは個人差もありますので、多少の遅れを心配する必要はありませんが、
ご来院していただきお子さんの状態を確認することができれば、
より親御さんの不安な気持ちを減らすことができると思いますので、ぜひご相談お待ちしております。