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気づかないうちにレジンアレルギーになっていませんか?

歯の豆知識

現在、趣味や副業としてハンドメイドの雑貨を作る方が増えていらっしゃいます。
今までは手芸屋さんなどでしか購入できなかったような物も、
100円ショップやネットショッピングの普及により、興味があればすぐ手に入る環境になりました。

その中でもレジンで作るアクセサリーやキーホルダーなどは
最近特に人気があり目にすることも多いのではないでしょうか?


今回はその「レジン」についてお話ししていきます。
まずレジンとは何なのかというと、日本語にすると「樹脂」といいます。
樹脂は植物の脂や動物の分泌物を固めた天然樹脂と、石油などの化石燃料から生成される合成樹脂の総称です。

レジンは、熱を加えると固まる性質をもつものや、UV(紫外線)に反応して固くなる性質をもつものがあります。
その見ための綺麗さや手軽さもあり、レジンを使ったハンドメイド作品を始める方も多いようです。
ですが、レジンを正しい知識を持って使用しないとレジンアレルギーになってしまうかもしれません。
レジンアレルギーでは、皮膚の痒みや痛み、水ぶくれ、鼻炎、といった症状が現れ、
重症になるとアナフィラキシーの症状が出て最悪の場合死に至ります。
レジンアレルギーになる原因は、硬化する前のレジンに直接触れたり(完全に効果してない未硬化状態も同様)、
レジンの揮発成分と接したりすることです。
そのためレジンを取り扱う時は、手袋をつけて換気をしながら行うようにしてください。


実はレジンアレルギーになると歯医者での様々な治療にも影響があります。
小さなむし歯の治療をする際には、むし歯を削った穴の部分に歯科用レジンを詰めます。
その他にも仮歯や入れ歯を作る際にもレジンは使われています。
レジンを使用した治療の半日~数日後から、口の中の粘膜部分が赤くなったり、腫れたり、痒くなるなど症状が出ます。
日本ではレジンアレルギーの発症報告は少ないようですが、症状が出ても認識されず、放置されている可能性もあります。

レジンアレルギーになったとしても、他の素材を使って治療することもできますので、
歯科治療後何か違和感を感じるようであればいつでもご相談くださいね。