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歯科恐怖症とは?

歯の豆知識
今回は、歯が原因ではないのに歯の痛みを引き起こし、治療が困難となる「歯科恐怖症」についてご紹介します。

◆歯科恐怖症とは?

歯科恐怖症とは、過去の歯科治療がトラウマ(精神的外傷)となって心身に不調をきたす症状です。

その名の通り、歯科への恐怖感が原因となって
口腔内に異常がなくても歯や歯ぐきに痛みを覚えることがあります。

さらに、「治療前や治療中に動悸やめまいが生じる」「大量の発汗」「過呼吸」「吐き気」「意識の喪失」など人によってその症状はさまざまです。

たとえば、むし歯など、歯のトラブルが生じた際、多くの方が「歯科医院で診てもらおう」と
するはずです。

しかし歯科恐怖症の方は、「歯科医院を受診しよう」と考えただけで、体がこわばったり動悸がしたり、歯や歯ぐきの痛みを錯覚するなど、他の問題が生じて歯科医院に行けなくなってしまうのです。

「多少の不安を感じるのはわかるけれど、受診が困難になるほどなんて…」
と驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。

歯科恐怖症が悪化してしまうと、むし歯や歯周病になっても治療を受けられず、お口の健康を大きく損なう結果になるのは想像に難しくありません。

では、歯科恐怖症の予防をするにはどのようなことに気をつければよいのでしょうか?

具体的な対策方法を3つご紹介します。

◆歯科恐怖症対策1:まずは相談する

1つ目は、『歯科治療に不安があることを、歯科医師やスタッフに正直に話してみる方法』です。

治療や麻酔を受ける際、「治療を我慢して受けるべき」「麻酔の注射は怖がらずに受けるべき」などの思い込みはありませんか?

たとえば、本当は怖いのに「怖がらずに治療を受けるべき」と自分に高いハードルを課すと、かえって歯科恐怖症を引き起こしやすくなる可能性もあります。

大人であっても歯の治療が怖いと感じたら、自分の感情を押さえつけなくてもいいのです。

素直に打ち明けることで、私たちも別の対策・方法を考えることができます。

◆歯科恐怖症対策2:痛みを我慢しない

2つ目は、『痛みを我慢しすぎないこと』

1つ目と一緒ですが「大人は痛みを我慢するべき」という考え方にとらわれる必要はありません。

正直に話していただくことで、患者さまと一緒に対策・対応を考えながら、さまざまなアプローチで治療を進めていくことができます。

◆歯科恐怖症対策3:リラックスできる関係性を構築する

3つ目は、『自分がリラックスできて、コミュニケーションを取りやすい歯科医院を選ぶこと』です。

院内の環境や歯科医師との相性により、「同じ治療」でも受ける印象は大きく異なります。

少し時間をかけてでも、自分が穏やかな気持ちで治療を受けられる環境を探してみましょう。

歯科恐怖症は一度かかってしまうと、治療にある程度の時間が必要になります。

そのため、歯科医師とコミュニケーションを取りながら治療を受けられるようにするのが大切です。

「むし歯の治療をしたいけど、医者が怖くて治療できていない…」と悩んでいる方や、「自分は歯科恐怖症かもしれない…」と思った方は、お気兼ねなく当院までご相談ください。