医療法人 米沢クローバー歯科クリニック

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抜歯後のマヒについて

歯の豆知識

今回は抜歯後の麻痺についてのお話です。


・なぜ麻痺が起こるの?

歯を抜く際に下顎神経の一部である下歯槽神経、オトガイ神経、舌神経が圧迫されたり損傷することで起こります。
通常8割の方は半年もすると自然修復されてくる方が多いですが、麻痺が起こった場合は早期に対応することが大切です。


・主な症状

損傷した神経によりますが感覚の異常として下顎の皮膚、口唇、舌がじんじんしたりチクチクしたり、逆に触っても感覚が鈍くなったりします。
左右ともにではなく抜いた側に症状が起こます。人によっては会話しにくくなったり食事がうまく食べられないことも。
また、痛みの過敏症状として少し触れただけでもビリビリするような神経痛や熱・冷感に対する感覚異常、味覚が鈍くなる味覚異常が起こることもあります。


・対処法

最初は麻酔によるしびれもあります。麻酔の量や効き目は人それぞれで分かりにくいですが、次の日にも上記のような症状がでると神経の異常が疑われます。

主な治療法としては

・薬物療法:ビタミンB12製剤やステロイド剤、ATP製剤、抗炎症薬を服用することで神経の回復を助けます。
内服での服用になるのでなるべく早期に使ってもらうことが大切です。

・物理療法:鍼灸治療で神経周りの筋肉を刺激し血流の改善を促す治療や、低出力のレーザーを照射し、
炎症を抑え神経の回復を促す治療もあります。

・神経ブロック療法:星状神経節に局所麻酔を注入することで神経の興奮を抑え、血流を改善、自然治癒力を高める効果が期待できます。

・外科的治療:神経切断など重度の損傷には神経を縫合や移植術を検討する場合もあります。


・麻痺を防ぐためには

通常のレントゲンの他にCTで神経の位置を確認できる設備のある所や病院と連携している歯科医院が望ましいです。
たとえ神経が歯の根っこにくっついていなくても、抜歯で歯を脱臼させるために押した際に圧迫されて症状が出る偶発的な場合もあります。
次の日にもしびれや下顎付近の皮膚の感覚に左右差がある場合は早めに受診して確認しましょう。

多くは数週間から数ヶ月で回復するので、親知らずのせいで歯ぐきが腫れるけど、麻痺のリスクがあるから怖いな、、、
と迷っている方も一度相談してみてください。