米沢クローバー歯科クリニック

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乳歯の硬さについて

歯の豆知識
「萌え出る春です!」
こんにちは!
米沢クローバー歯科クリニックです。
当ブログをご覧いただきありがとうございます。
日差しが徐々にやわらかくなり、あちらこちらに春を感じられるようになりました。
木々や草花が芽吹く季節ですね。
“萌え出る春”ですが、実は歯が生えてくることも“萌え出る”と書いて萌出(ほうしゅつ)とい
います。
今回は、萌出直後の歯についてのお話です。
ヒトの歯が生えてくるのは、乳歯と永久歯の2回ですが、乳歯や生えたばかりの永久歯(幼
若永久歯といいます)は、虫歯の進行が非常に早く、痛みがあまりないまま進行していくの
が特徴です。数ヶ月で歯に大きな穴が開いてしまうことも少なくありません。
それはなぜでしょう?
生えた直後の歯は軟らかい?!
歯(正確にはエナメル質)は、ヒトの身体の中で最も硬い組織ですが、実は歯は二段階で硬
くなります。
第一段階は、まだ生える前、顎の骨の中で血液中のカルシウムが付いて硬くなります。
そして、歯が生えた後、今度は唾液の中のカルシウムが付くこと(石灰化)で、さらに硬く
なるのです。
生えた直後の歯は、この第二段階を経ていません。だからまだ軟らかいのです。
そしてむし歯にもなりやすいのです!!
さらに、乳歯の萌出は、「初めて歯がはえてきた!」と注意深く観察しますが、永久歯の
萌出(特に6歳臼歯や12歳臼歯)は、保護者も本人も気付いていないことがあります。萌
出直後の歯は軟らかいうえ、噛む面の溝も複雑で深いため、よりハイリスクなのです。
ぜひ、歯磨きを子ども任せにせず、磨き残しのチェックや仕上げ磨きをしてあげて下さい

生え始めの歯を一緒に発見してあげることが出来ます!
そして「生えてきたばかりの歯は赤ちゃんだから、大切に磨こうね」と話してあげましょ
う。そうすることで、お子さん自身も自分の口の中に関心を持ち、歯を大切にしようとい
う気持ちが“芽生え”ますよ♡