シーラントはフッ素塗布と並んで小児によく行われる虫歯の予防処置です。
奥歯の溝は深くて複雑な形状のため、食べカスなどが詰まりやすく、虫歯になるリスクがあります。
子供は上手に歯が磨けないため、仕上げ磨きを行いますが、それでも汚れが溜まりやすい場所です。
そこで、汚れが溜まりにくいようにシーラントを行います。
シーラントは奥歯の溝を歯科用樹脂（プラスチック）で埋めて食べカスや汚れが溜まらないように未然に防ぐ方法です。
さらに、シーラントにはフッ素も配合されているため、虫歯予防としてより効果を期待できます。

溝が埋められるので、歯磨きしやすく虫歯菌が増えにくいお口の環境を保つことができます。

主に生えて間もない、6歳臼歯や乳歯の奥歯に行います。その後は生え変わり時期に合わせて行っていきます。
生えたばかりの歯は表面が未成熟で弱く、虫歯になりやすいからです。

歯を削って詰めるわけではないので、歯にダメージがなく痛みがないため、お子様に優しい治療と言えます。

※シーラントのデメリット
・シーラントが取れてしまう、欠けてしまうことがある
・虫歯が全くできないわけではない
・定期検診、予防ケアが必要

シーラントは決して全員に必要ではなく、必要でない子がやると、逆に虫歯になりやすくなるパターンもあります。
お子様の歯は、シーラントが必要か必要でないか歯科医師または歯科衛生士に相談していただけると良いと思います。

シーラントをした歯は、シーラントをしていない歯に比べると4年以上で60%も虫歯予防効果があることが研究結果でわかっています。
しかし、シーラントをしたからといって正しい歯磨きができていなければ虫歯になってしまいます。
虫歯にならないために、正しい歯磨きをし、定期的に検診に通うようにしましょう！